日本古来の漬け物には欠かせない昆布。
漬け込むことで旨味が広がり、ほかの食材を美味しくする特徴をめんたいづくりに生かせないかという発想からかば田の昆布漬辛子めんたいは生まれました。
めんたいづくりは、原卵の買い付けから。
お客様においしいものを提供したい。
そんな熱い思いから、かば田は原材料の買付から製造・流通・販売に至るまで常に目の届くよう、きめ細かく一貫して行っています。品質を左右する最も大きな要素は原卵選び。その原卵を求めて、北の海へ足を運ぶことにこだわり続ける。
それは、かば田が大正十年に漬物店を創業した時の、素材へのこだわりを受け継いでいるからに他なりません。自分の目で選んだより良い素材を使ってよりおいしいものをつくりご提供する。かば田が『めんたいの専門店』と胸を張って言える大きな理由はここにあるのです。
めんたいのおいしさの決め手は、まず素材です。
たら子は成長と共に、「ガム子」「未完熟子」「完熟子(真子)」「成熟子(目付)」「水子」「皮子」と呼ばれ分類されます。真子は産卵直前の成熟した卵巣、目付は少し産卵された状態で、真子と目付が味/質ともに最も優れていることで知られています。かば田の定番の味、昆布漬辛子めんたい『雷』『露』は、厳選したたら子の中でもひとつぶひとつぶがお口の中ではじける粒子がしっかりとして味わい深い『完熟子』と『成熟子』にこだわり、しかも形がふっくら整っているもの。いつお求めいただいてもブレのない品質を保つため妥協を許さない素材選びに努めています。
漬ける技が『昆布漬』という
めんたいの新しいおいしさの世界を切り拓いたのです。
かば田の前身が老舗漬物店であったことは、めんたいの製造において大きな意味を持っています。昆布の旨味を材料にしみこませて隠し味にする製法は、漬物店ならではの発想であり、“漬ける”技術が必要とされます。漬物貯蔵製法でつくられるかば田の昆布漬辛子めんたい。たらこと肉厚の昆布を層にし、自慢の仕込みづゆで丹念に漬け込んでいきます。めんたい専門店ののれんに恥じない製造方法と製造過程。それが、かば田の誇りです。